代々木上原の枠

代々木上原の分譲マンション1戸のリノベーション計画。
マンションのリノベーションは、ある程度の間仕切り変更を許容はすれど、1戸の外枠は決まっています。
内部にも、ある程度の変更は許容すれど、水周りや構造、幹線等の機能が含まれた制約が大きく出てきます。

私たちとクライアントは新たな生活に向け、新たな枠を設け、コミュニケーションと将来性へのとっかかりとなるツールとして挿入していくことにしました。

ベッドルームやキッチン、プレイルームとリビングの間に黒い枠を設け、ベッドルームのドア枠は、他の部屋に比べ印象としてのヒエラルキーが上がり、よりプラベート性が増します。部屋の中心となっているキッチンと、リビングとの境にある水はね防止の枠は、リビングからキッチンへ意識を向けさせ、より家族の中心性を出します。リビングとプレイルームの間の枠は子供が将来持つことになる部屋の、つくりかけのような透明な壁という存在になり、両親が想う将来の子供への社交性や朗らかさの獲得の一助となります。

ふるまいや所作を、枠という存在と機能に置き換え、時間をかけてその行為や刷り込まれる意識を獲得していく住宅。


architecture / furniture

Dec., 2016

設計:尾形良樹(尾形良樹+SALT)
家具:永田幹(iei studio) , 西畠優太(花一春園)
Cl:個人